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単答式の問題をバカにするな [がんばれ受験生]

「入試」では、受験生の知識も測定するためにクイズのような単答式の問題も一定数でる。代表的なものは国語の「漢字」の読み・書きだ。満点に対する配点の割合も低く、「どうせ・・・」とバカにする受験生も多いのは事実だ。

しかし、(あたりまえだが)入試は1点の差で数十人の差がつく世界。1点の違いで合否が逆転する。その意味でも単答式の問題も大切にしなければならない。

しかし、ここでは逆に配点の高い記述式や計算量の多い問題を得点するために単答式を、早く、正確に答えることの大切さを取り上げたい。

実は、試験時間の多くは「迷い」を断ち切るために使われる。実際に難関大学の数学でも計算が「正解筋」に入ったと自覚できれば、正答を導き出すのに多くの時間は必要としない。1問30分配当の試験でさえ、実際に計算に要する時間は10分くらいだ。

さらに、「迷い」は「焦り」と表裏の関係をもつ。迷えば迷うほどに無駄な時間を使い、それが焦りを生みミスや迷路にはまり込む。悪循環だ。

単答式の問題は「答一発」だ。きちんと覚えていれば問題を見た瞬間に答が浮かび、迷うことなくこれを書けば、その分の時間が浮く。これが難しい問題に対峙したときの「余裕」を作る。さらに、難しい問題を解決したことで「合格ライン」に飛び込んでゆく。

単答式の問題を解くための知識を得るために、多くの時間を割くのは効率的ではないかもしれない。隙間の時間に教科書を眺める習慣を大切にしたい。「スキマ時間が受験の勝敗を決する」考えればあたりまえだが、LINEしている暇(だけではないが)に教科書を見れば結果が変わってくるはずだ。

ちょっと考えてみてほしい。
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新入試、たいへんなことになっているようだ。 [がんばれ受験生]

大学受験へ向かうつもりの現高一生の皆さんや、その保護者の皆さんは本当にたいへんなことと思う。僕自身は「高大接続改革」の構想が公表される前から、その表も裏も知っているのですべては『読み筋通り』でしかない。しかし、その年が近づいてから本気で考え始めた(生徒も含めた)皆さんの不安は大きいと考えている。

結論は簡単だ。

改革などやめればいい。

理由も簡単で、「入試は中立・公正でなければならない」これだけで十分だろう。英語の民間試験を導入して中立を維持することは難しい。記述式の採点を学生アルバイトを動員しなければならない(60万人受験するテストを2週間で採点しなければならないので、容易に想像できる)なら公正さは確保されるはずがない。(我々が高々数百枚採点しても、確実に公平公正に採点できているかは自信がない)

受験生は、その受験に人生をかけていることを忘れてはいけない。

それでも、一般の高校生は受け入れるしかない。その際の「上手な受け入れ方」については、回を改めて書いてゆこう。
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「令和3年度大学入試に係る大学入学共通テスト作成方針」について(2) [がんばれ受験生]

記述式問題に関する部分(p3)について

・分量は国語・数学ともに小問を3問。
・国語の大典は「段階表示」、数学は配点をする。
・採点は民間業者(ベネッセという噂がある。あくまでも噂)に委託し、大学入試センターでチェックする。

(p5)問題作成の方針
(1)国語 から
・記述量は最大でも120字程度を1問。他はこれよりも短い。
・実用的な文章を中心とし、論理的な文章を題材とする。

(p6)数学 から
・数学Ⅰまたは数学Ⅰ・Aの範囲で出題
・マーク式と混在させた形式で数式等を記述する小問3問

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国語はデータ(もしくは表)を含む論説文をよみ、そこから読み取れることを書かせるのだろうか。また、法律やマニュアルなどを読ませ、そこに書かれている内容から言葉の定義を拾わせるなどとなるのだろうか。

数学は日常の定期考査の問題を丁寧に解く習慣をつけておけば大丈夫だと思われる。しかも難しくする(解答へ至る計算のステップ数の多い問題)と「採点のぶれ」が大きくなって「平等な採点」が難しくなる。

国語の参考としては「現代社会」や「地理」が参考になると思われる。

ただ、注意すべきは、最初の試験(令和3年度)は受験生の解答の様子を確かめるために易しめと出題となると思われる。しかし、これで受験生の準備の様子が入試センター側で理解できれば、少しずつ難しくなってくる。難しめの想定で準備することが良いと思われる。
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「令和3年度大学入試に係る大学入学共通テスト作成方針」について [がんばれ受験生]

現在の高校2年生が迎える大学入試が令和3年度となる。その年の大学入学共通テストが新テストの初回となる。このときの入試は現行の学習指導要領に則り作問され、新学習指導要領に則るものはこの先となる。

しかし、この回からは

① 国語と数学の記述式問題
② 英語の四技能検査(外部試験の導入)

が始まる。進学に詳しい高校の先生であれば「いよいよか」と感じるところだし、現高二の子供さんをお持ちの保護者の皆さんには不安の種でしかない。

たまたま文部科学省のサイトを見ていたら標記のタイトルの文書を発見した。今回は、その文書に書いてあることで気になることを解説を加え紹介する。

p1 「問題作成の基本的な考え方」どのように学ぶかを踏まえた問題の場面設定 から

『授業改善のメッセージ性の考慮し』『社会生活や日常生活の中から課題を発見し解決方法を構想する場面、資料やデータ等を元に・・・』とある。アクティブラーニング(AL)やプロジェクトベースドラーニング(PBL)の形式が取り入れられてくるなか、データから何を読み取るのかのトレーニングが行われてくる。これを「問題」とするためには日常の新聞等で整理されているデータから「何が読み取れるのか」そして「読み取ったことが正しいと主張するためには、何を調べれば良いか、その判断の下となる数値はどう処理されて得られるか、どんな理由でその処理方法を選択したか」などの視点を問うで問題を作ると言うことになる。

ある意味「学校の授業を大切に」というメッセージ性を持たせることは可能になる。

ただし、このような授業を学校の先生がやってくれるかという問題は残る。実際にやってみるとわかるがALやPBLの授業は、学習そのものに時間がかかるし、準備も相当に大変である。また、集団としての学習のコントロールも難しい。先生にも力量を要求するだけに、具体的にどうするのか興味深い部分である。

(なんか、もっと書けそうなので次回以降に続く)
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やっぱり主語と述語 [がんばれ受験生]

数学と情報の先生のはずなのに、国語について、やっぱりひと言言いたい。

日本人学生のもっとも大きな誤りの一つは、「自分は日本人だから国語(現代文)はわかる」というもの。ここに関しては、国立情報学研究所の新井紀子教授も警鐘を鳴らしているし、以前、膝を詰めて話をしたS台予備校の校舎長も話していた。

自分もT北大で教える内容から考えるに、確かにシンプルだが重要だ。大切なことは、主語(誰が)述語(どうする)を正確に、具体的に読み取る習慣をつけることだ。

これは小学生や中学生からできることでもあり、我々でも読書や新聞を読む際に重要になる。

現代文の力をつけるためには、「本を読め」とよく言われる。残念ながら、そんなことで日本語を読む力はつかない。小中高校生までなら「現代文の問題集を解く」ことはよい方法であろう。でも、そこまでしなくても、新聞を読みながら「誰が」「どうした」を鉛筆で印をつけるだけでも、この習慣がついて日本語が読めるようになる。

特に、小学生の子供さんに「読み方を教えたい」お母さんにはやってみてほしい。
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広告が消せません。 [一般]

しばらく更新が途絶えていたせいで、so-netに勝手に広告を張られてしまいました。「新しい投稿があれば削る」という意味のことが表示されますが、うまく消えません。
僕に遠慮することなく広告を無視してください。


追伸:別のPCで開いたら消えていました。
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ごめんなさい、忙しいです。 [一般]

昨年は退職直後、再任用による転勤直後ということもあり、仕事も加減されてあずけられていたことに加え、東北大学の講師業もあり勉強する時間はある程度取れていました。しかし3月からは割り当てられる仕事も増え、立ち止まって考える時間も取れていませんでした。残業時間も120時間を超える月が連続し、ようやくのお休みと言ったところです。
現在の本業のことはここには書けないので、とりあえずは表技の数学の入試問題を解くところから投稿を再開しようと思っています。

ちなみにこの投稿は、androidタブレットからのものです。忙しいと言いながらも少しずつ準備をすすめています。

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